人間の子供の顔って難しい、かわいい♡
さあ刺繍するぞ!
と意気込んでみましたが、ほぼ初めて刺す人間のカオ。
色選びから難航です。
それでもええい、この辺かなと決めたのがこの2色。
そして、今回は繊細な子供の顔をなめらかに刺したいため、糸を半分に割り使用します。
画像の一番左と真ん中の糸がその半分に作ったものです。
そして、この2色の中間色が欲しいのですがありません。なので半分に作った糸どおしをさらに半分にし、(つまり4分の1)それを合わせて中間色を作ります。それが左から二番目の糸です。ちゃんとグラデーションになってますね♡
さらに顔の立体感を出すためほっぺやお鼻に肉入れします。
輪郭線も際立たせるために駒肉入れ。
縫い方は横方向の乱れ刺し縫いで。とは言っても今回は滑らかで健康的な肌感を出したいのでおとなしめを心がけます。
それになんだかお鼻に思いっきり肉入れしちゃったけど、やりすぎたかも。小鼻だけでいいんじゃない?少し外しましょう!
というわけで調整しながら刺し進みます。それがこれ。
自分で見てもなんかかわいい!
子どもらしいですよね♡
いいぞいいぞ〜!
お肌が埋まった!
ふ〜!
お鼻は線で表現したくなかったのでまあまあ良いかな。立体感を出すべく頑張りました。
お口も。
実は口はかなり苦労しました。なんと言ってもオープンマウス。歯や口の中の感じ、唇。
いつも機嫌よく笑っていたイメージがあるのでお口は絶対開けたかったのです。
口は品格を感じさせるパーツ。だらしなくならないよう気をつけました。いかがでしょう
良い良い(^ ^) でもちょっと気になることが.....................。
でも、先に目と眉刺しちゃお。
これは案外すんなりさせましたが、やっぱり難しい。希望や知性を感じさせてくれなきゃ???
まあ、いいんじゃないかな(^_^)
あとは肌の質感調整のためのハイライトや影を少しプラス。そうすればお顔は完成!
それにしてもやっぱり気になる気になることが...........。
下絵ではふっくらほっぺだったのに右頬がシャープになっちゃってる....かわいくない.....。
駒肉糸の位置が悪かったのかな.........。
直すしかないでしょ。かわいい我が子の小さな時の姿。
ということで右頬の外側にさらに駒肉糸を置いて修正します。
うまくいかなかったら刺し直しかな。でも、仕方ないじゃない。
と、いうことで刺し直したものがこちらです。
ふっくらほっぺになった!修正がうまくいきました〜!
子豚みたいな顔だけど、かわいい〜!私には(^ ^)
今回の作品はもちろん我が子への愛情が詰まっているのですが、実は贖罪の気持ちも込めています。
なかなか子供に恵まれず、流産を繰り返してやっと授かった大切な子供でした。
それなのに私は自分の作品作りにいつも夢中で寂しい思いを随分させたと思います。
取り戻せる時間はありませんが、それでも母としての想いをたくさん込めています。
日本刺繍作家:石原 英(Hanabusa Ishihara)